九州紀行 その7 大分県南部


ちょっと間が空いてしまいました。
今回は大分県南部の滝めぐりです。


国道442号線で熊本県から再び大分県へ。
久住高原を通るこの辺りは眺めの良いドライブルート。
「スカイパークあざみ台」という所に寄ります。


目の前には九重連山。


これは猟師山でしょうか。


南には阿蘇山が見えるそうですが、この日はひどく霞んでいて何も見えず。



竹田市直入町にある「清滝」。


落差は30mほど。


水量はそれほど多くなく、シャワーのように静かに降りそそぐ。
滝としては地味かもしれませんが、水も綺麗で爽やかな滝でした。



次に訪れたのは竹田市上坂田にある「黄牛の滝」。
(黄牛と書いて「あめうし」と読みます。飴色の毛をした牛の事だそうです。)
遊歩道入口にはこんな看板があります。


周辺は田園地帯ですが、


川原に降りると景色は一変して渓谷になります。


黄牛の滝。


落差は約25m。すぐ傍まで接近できる。


なかなかの迫力でした。



次は竹田市荻町にある「白水の滝」。
「陽目(ひなため)の里」というキャンプ場の奥にあります。


歩きだしてすぐの所にある、お茶屋跡の滝。


滝までは約600m。大野川の源流沿いを歩きます。


途中、岩のあちこちから水が湧き出していました。


母滝。


そして白水の滝に到着。


滝の周りのあちこちから水が湧き出している。
かつてはもっと水量が多く、「東の白糸、西の白水」と称されたそうです。


この日は本流も水量が少ないように見えます。
他の方が撮った写真を見て楽しみにしていたのですが、期待が大きかった分いまいちでした。



竹田市街地を通過。
岡城址に行こうかどうか迷ったけれど、時間の都合で泣く泣くスルー。
急ぎ足気味で豊後大野市にある「原尻の滝」に到着。


落差20mの滝が幅広く流れ落ちる。大雨の後ならさぞかし壮観だろう。


ここは「東洋のナイアガラ」と呼ばれているらしい。
川幅いっぱいに流れ落ちるタイプの滝はみんなナイアガラ。



お次もナイアガラ。
こちらは「豊後のナイアガラ」と呼ばれる「沈堕(ちんだ)の滝」。
古くから名瀑として知られ、雪舟もこの滝の絵を描いているそうです。


大野川本流にかかる雄滝と、写真右の支流から流れこむ雌滝からなる。


雌沈堕の滝。


滝の周囲には水力発電所の跡が残る。


すぐ上流にあるのは取水堰。
滝自体も岩壁が補強されたりしているそうなので、今や半人工の滝と言えるかもしれない。



最後は臼杵市深田にある「臼杵石仏」。


ひと口に「臼杵石仏」と言っても、60体あまりの磨崖仏の総称。
国東半島の熊野磨崖仏のような巨大さはありませんが、また違うタイプの石仏群を見る事ができます。


奈良時代に作られたという伝説がありますが、実際には平安~鎌倉の作と考えられています。


4ヶ所に点在する磨崖仏には屋根がつけられ、まるでお寺みたいな雰囲気。


20年前までは簡単な屋根しかなかったために、ひどく損傷が進んでいる像も見受けられます。
中央の大日如来像は、長らく仏頭が地面に置かれたままだったそうです。
周りの像も下半身が無くなっているのが分かります。

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