奥越紀行(前編) 平泉寺白山神社


今回は福井県の奥越地方をドライブ。
勝山市にある平泉寺白山神社をはじめ、滝などをいくつか見に行ってきました。

いつも時期外れの写真ばかりで申し訳ないと思っているのですが、今回は特にひどいです。
なんと昨年の10月上旬だったりします。


白山市紀行の最終回で福井県を経由して帰った時の事。
谷トンネルを抜けた所で気になる看板を見つけた。

「平泉寺を世界遺産に!!」

一瞬、奥州平泉の事かと勘違いしたが、平泉寺白山神社の事らしい。
この看板でがぜん興味がわいてきた。今回の奥越ドライブはこれがきっかけ。



東海北陸道・白鳥ICから油坂峠道路へと向かう。
まるで空中回廊のような高い所を走らされる。何度通っても怖い。


前日が雨だったので霧にけむっている。



休憩がてら、九頭竜湖畔の穴馬神社に寄ってみた。
競馬好きが反応しそうな名前だが、穴馬と書いて「あなま」と読む。


九頭竜ダム建設に伴って、水没する地域の神社が合祀されてできたらしい。
そのため穴馬総社とも呼ばれている。離村した人々の集いの場でもあるのだろう。


鳥居にはハチの巣が。


社殿の扉が開けられるのは祭りの時だけだとか。



この日の九頭竜ダム。



国道158号線をさらに進むと、七反滝近くの国道沿いに「谷間のやすらぎ」という休憩エリアがある。


ここには小さな滝がかかっている。


周囲が整備されているので、まるで人工滝のような趣き。


滝の名前は「霧降の滝」と言うそうだ。この日の水量は少なめ。



お次は打波川上流にあるサコサガ滝へと向かう。
県道173号線を刈込池方面へ。県道は道幅が狭く、すれ違いがやっと。
どこかの谷で工事をしているらしく、ダンプカーがずいぶん多かった。


鳩ヶ湯鉱泉付近から見た三ノ峰。


向こうに見えるのは願教寺山かな。
今回は時間の都合でパスしたけど、サコサガ滝の先にある刈込池にもいつか行ってみたい。


ようやくサコサガ滝に到着。狭い道を延々走り続けたので、けっこう疲れた。


県道から見下ろす形になる。


遠くてちょっと見づらいが、何段にもなって落ちているのが分かる。


手作り感あふれるサコサガ滝の伝説。



そして今回の目的地、平泉寺白山神社に到着。


境内案内図。


加賀の白山比咩神社、美濃の長滝白山神社と並び、越前の白山信仰の拠点として栄えた。
寺だか神社だか分かりにくい名前は、明治時代の神仏分離令の名残り。


杉の巨木が林立する参道。


白山の開山者・泰澄が発見したという御手洗池(みたらしいけ)。この池が「平泉寺」の名の由来。


二の鳥居をくぐると、荘厳な雰囲気は最高潮に達する。


まるでじゅうたんを敷き詰めたかのような苔。


薄暗い境内だが、あちこちに木漏れ日が当たってむしろまぶしいくらい。
ここの境内そのものが、光と影が生み出す芸術品のようだった。


拝殿。


横に並んだ石は旧拝殿の礎石。昔はかなり巨大な建物だったらしい。
かつての繁栄ぶりがしのばれる。


本社。



国道157号線沿いに建つ勝山城博物館。
平成4年に造られたお城もどきで、かつて存在した勝山城とは全く別物。
石垣に彫られた龍が異彩を放ち、巨大な天守閣は日本一の高さを誇る。
すぐ近所にある越前大仏と同じ社長が建てたんだそうだ。バブリーである。

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