最終回は倶利伽羅峠。
木曽義仲軍と平家軍が対決し、劣勢だった義仲軍が火牛の計を用いて大勝した事で名高い。
一旦石川県津幡町に戻り、道の駅「倶利伽羅 源平の郷」に寄る。
芝生の広場や宿泊施設などがあり、かなり規模の大きい道の駅だ。
火牛の像が飾られていた。重量感があって迫力満点。
倶利伽羅峠は結構険しく、峠というよりはすでに山頂という雰囲気。
向こうに見える源氏ヶ峰から平家軍を追い落とす形で戦いが決まった。
この際に用いられたのが火牛の計。
牛の角に松明をつけて走らせ、敵を混乱させるという計略だ。
戦史好きな人には、わりと御馴染みの計略と言えるだろう。
中国・戦国時代に斉の田単が使った事で有名だが、ポエニ戦争でもハンニバルが同じ戦略を使っている。
ちなみにハンニバルが火牛の計を使ったのは、カリクラ峠という所。
カリクラ峠と倶利伽羅峠。歴史の妙を感じさせる。
小矢部市と津幡町の共同で源平大綱合戦というイベントが開催されている。
5回目となる今年は源氏(小矢部市)が勝利。
通算では源氏(小矢部市)の3勝、平氏(津幡町)の2勝となった。
倶利伽羅峠はサクラの名所でもあるらしい。
すでにサクラは散っていたけど、提灯がたくさんぶら下がっていた。