小松市が誇る珍スポット、ハニベ巌窟院に向かう。
ここはマニアの間ではわりと有名な場所らしい。
いきなり大仏がお出迎え。
荘厳な中にもユーモラスさがあふれている。
だが大仏の周りには水子地蔵群が並んでいた。
ここには軽い気持ちで来てはいけないのではないか、そんな気にさせられる。
そんな俺の気持ちをあざ笑うかのように、なぜかゾウとライオンが出現。
洞穴の中には、弘法大師をはじめとする仏教界のオールスターが揃い踏み。
かと思えば唐突に西田幾多郎(哲学者)の像があったりする。
このハニベ巌窟院の創始者は、有名な彫刻家だそうだ。
他に客がいなかったので、かなり心細い。
実際のところ、もう帰りたい気分になってきた。
だが勇気を振り絞ってメインの巌窟に潜入する。
黄金の招き猫。
地獄門。
鬼の宴会。
コックさん。
シーマン。
へび地獄。
閻魔大王。
少し変な物も混じっていたが(以前はもっと変な地獄があったそうだが)、雰囲気だけでもう十分に地獄めぐりだ。
早く外に出たい。
外に出るとこんな看板。「ねはんマデ百米」とある。
もうお腹いっぱいな気分なのに、感覚がマヒしてきたのだろうか。
足は自然に「ねはん」へと向かっていた。
ひどくぬかるんだ山道を歩き、なんとか「ねはん」らしき所に到着。
ここにあったのは、
涅槃像でした。
それと巌窟王の像。
ハニベ巌窟院。
何と言うか、かなり独特な雰囲気を持つ場所だった。
油断してたら心がどこかへ行ってしまいそう。