九州紀行 その5 玖珠川周辺


別府から西へ。
筑後川支流・玖珠川の流域には多くの滝がかかっています。



その前に「由布川峡谷」に寄り道してみます。
下りてゆくと、そそり立つ一枚岩の岩壁が見えてきました。
谷の上からでは想像もつかない光景です。


ここは溶岩台地に深く刻まれた峡谷。
数十メートルの断崖が12kmにわたって続いているそうです。


のっぺりした岩壁に囲まれていると、異世界に迷い込んだような気持ちになってきます。


今回は椿の入口付近だけですが、もっとじっくり撮りたいスポットでした。



県道11号線を走っていたら「狭霧台」という展望台がありました。
目の前にそびえる由布岳。


眼下には由布院盆地。



「九重“夢”大吊橋」にやってきました。
高さ173m、長さ390mは歩行者用の吊り橋としては日本一。
さすが人気の観光地らしく、平日だというのに観光客が次々と訪れていました。


高い所は苦手なのですが、意を決して渡ります。
吊り橋から「震動の滝」が見えます。左が雌滝、右が雄滝。
(その中間には子滝・孫滝もあるのですが、この日は水が流れていませんでした。)


雌滝。落差は93m。


雄滝。こちらの落差は83m。


下流方向に広がる九酔渓の眺め。


なんとか渡りきりました。呼吸を整えて、また戻ります。


展望台にも行ってみました。


雄滝は目前なのですが、木々に遮られてロクに見えません。


なんとか滝壺らしき場所が見える程度。



同じく九重町にある「龍門の滝」。
この日の水量は少なめですが、上段は幅広く、下段は緩やかな傾斜の滑状に流れます。
下段は天然のウォータースライダーになっていて、滝すべりで人気があるそうです。


上段の柱状節理。


下段。



玖珠川本流にかかる「三日月の滝」。


落差は小さいものの、水量の多い時には川幅いっぱいに流れ落ちる。


名前の由来は、落ち口が大きくU字型になっている所からだと思われます。
(この写真だと⊂型ですが。)



玖珠町と日田市の境にある「慈恩の滝」。
落差は上段20m、下段10mと数字で見るとさほどでもないけど、なかなかの迫力でした。
国道沿いにあるのでお手軽。



日田市天瀬町にある「桜滝」。
3月に完成したばかりという遊歩道を5分ほど歩いて到着。


迫力では慈恩の滝に一歩譲りますが、美しさはこちらが上かも。



「観音の滝」。
国道210号線のすぐ横にかかっていますが、駐車スペースが狭いのが難点。
交通量も多く、最初は通り過ぎてしまいました。


慈恩の滝・桜滝とともに「天瀬三瀑」と称される名瀑。
他二つの滝に比べて小さめな滝ですが、また別の味わいがあります。


日田市街地に到着しました。

日田は飛騨と同じく天領という事もあって、若干の親近感があります。
が、この日の印象はとにかく「暑い」のひと言。
盆地なせいか熱が溜まるらしく、九州でも有数の酷暑地なんだとか。


江戸時代末期の私塾「咸宜園(かんぎえん)」跡。


儒学者・広瀬淡窓によって開かれた私塾・咸宜園。
主な門下生に高野長英、大村益次郎、上野彦馬、清浦圭吾などがいます。

近くには古い町並みで知られる豆田町もありますが、写真撮ってませんでした。
暑さで朦朧としていたみたいです。

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