別府から西へ。
筑後川支流・玖珠川の流域には多くの滝がかかっています。
その前に「由布川峡谷」に寄り道してみます。
下りてゆくと、そそり立つ一枚岩の岩壁が見えてきました。
谷の上からでは想像もつかない光景です。
ここは溶岩台地に深く刻まれた峡谷。
数十メートルの断崖が12kmにわたって続いているそうです。
のっぺりした岩壁に囲まれていると、異世界に迷い込んだような気持ちになってきます。
今回は椿の入口付近だけですが、もっとじっくり撮りたいスポットでした。
県道11号線を走っていたら「狭霧台」という展望台がありました。
目の前にそびえる由布岳。
眼下には由布院盆地。
「九重“夢”大吊橋」にやってきました。
高さ173m、長さ390mは歩行者用の吊り橋としては日本一。
さすが人気の観光地らしく、平日だというのに観光客が次々と訪れていました。
高い所は苦手なのですが、意を決して渡ります。
吊り橋から「震動の滝」が見えます。左が雌滝、右が雄滝。
(その中間には子滝・孫滝もあるのですが、この日は水が流れていませんでした。)
雌滝。落差は93m。
雄滝。こちらの落差は83m。
下流方向に広がる九酔渓の眺め。
なんとか渡りきりました。呼吸を整えて、また戻ります。
展望台にも行ってみました。
雄滝は目前なのですが、木々に遮られてロクに見えません。
なんとか滝壺らしき場所が見える程度。
同じく九重町にある「龍門の滝」。
この日の水量は少なめですが、上段は幅広く、下段は緩やかな傾斜の滑状に流れます。
下段は天然のウォータースライダーになっていて、滝すべりで人気があるそうです。
上段の柱状節理。
下段。
玖珠川本流にかかる「三日月の滝」。
落差は小さいものの、水量の多い時には川幅いっぱいに流れ落ちる。
名前の由来は、落ち口が大きくU字型になっている所からだと思われます。
(この写真だと⊂型ですが。)
玖珠町と日田市の境にある「慈恩の滝」。
落差は上段20m、下段10mと数字で見るとさほどでもないけど、なかなかの迫力でした。
国道沿いにあるのでお手軽。
日田市天瀬町にある「桜滝」。
3月に完成したばかりという遊歩道を5分ほど歩いて到着。
迫力では慈恩の滝に一歩譲りますが、美しさはこちらが上かも。
「観音の滝」。
国道210号線のすぐ横にかかっていますが、駐車スペースが狭いのが難点。
交通量も多く、最初は通り過ぎてしまいました。
慈恩の滝・桜滝とともに「天瀬三瀑」と称される名瀑。
他二つの滝に比べて小さめな滝ですが、また別の味わいがあります。
日田市街地に到着しました。
日田は飛騨と同じく天領という事もあって、若干の親近感があります。
が、この日の印象はとにかく「暑い」のひと言。
盆地なせいか熱が溜まるらしく、九州でも有数の酷暑地なんだとか。
江戸時代末期の私塾「咸宜園(かんぎえん)」跡。
儒学者・広瀬淡窓によって開かれた私塾・咸宜園。
主な門下生に高野長英、大村益次郎、上野彦馬、清浦圭吾などがいます。
近くには古い町並みで知られる豆田町もありますが、写真撮ってませんでした。
暑さで朦朧としていたみたいです。
より大きな地図で 九州紀行 を表示
コメント