「ローマ三部作」ではトンデモぶりが目立つスヴェトラーノフだが、ロシアものを振らせれば天下一品。今回聴いたのはチャイコフスキーの交響曲全集。演奏はソビエト国立交響楽団。1990年の東京ライブ録音。
スヴェトラーノフらしく「これがロシアだ!」と言わんばかりの重厚さ。ライブという事もあって緊迫感のある演奏だ。1番から6番までどれも聴きごたえがある。特に気に入ったのは第1番「冬の日の幻想」。人気のある4番~6番に比べて1番~3番は馴染みが薄かったけど、この演奏で魅力を再確認。
それにしても、1990年といえばペレストロイカの真っ只中。こんな時期によくぞ来日してくれたものだ。
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