吹奏楽マンガ三連発の最後は「ひかるファンファーレ 1 (まんがタイムコミックス)」。
真面目に活動している普通の吹奏楽部が舞台。主人公は小柄な女子高生で楽器はチューバ。また「萌え」っすか、と思いながら読んでみたのだが、これがなかなか面白かった。
吹奏楽部に入って楽器を選ぶ時に、自分から希望してチューバを吹きたいという人はまず少数派だろう。たいてい先生の指示でやらされるのがパターンだ。俺自身、中学入学時に背が高かったためにチューバになったという経験がある。それ以降はすっかり低音の虜なのだから、俺の性格にうまく合っていたのだろう。
先頭に立ってソロを吹く楽器とは違い、後ろから客観的にバンドを見られるというのが、この楽器の良い所かなと思う。低音なしじゃ音楽は成り立たない。でも同時に低音だけでも音楽は成り立たない。みんなが居てこそのチューバだったりするわけだけど。
作者自身がチューバを吹いていたそうで、経験者でなければ分からない感覚やエピソードが満載。チューバ吹きの悲哀がよく伝わってきます。チューバってどんな楽器?と少しでも思った人は、是非読んでいただきたい。
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