ダン・シモンズの作品集「ヘリックスの孤児」を読んだ。5編の中編からなるSF系作品集で、ホラーっぽい展開や自然描写の巧みさはさすがダン・シモンズと言ったところ。
一番のお目当ては「ハイペリオン」シリーズの外伝である「ヘリックスの孤児」だったのだけど、期待しすぎたせいか何だかイマイチに感じられた。「ヘリックス」よりも気に入ったのが「ケリー・ダールを探して」「カナカレデスとK2に登る」の2編。どうも山っぽい話が好きらしい。
全体を通して見ると、強烈なパンチが無いというか、ジャブに始まりジャブに終わったというか。5編それぞれに付けられた「前書き」の部分が、エッセイ的で一番面白かったような。
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