今回は「湖東三山」と総称される三つのお寺巡り。
「湖東三山」とは西明寺(さいみょうじ)、金剛輪寺(こんごうりんじ)、百済寺(ひゃくさいじ)の総称だ。
紅葉の名所として知られ、秋には多くの行楽客でごった返すらしい。
もう12月中旬だったので紅葉はとっくに終わってたけど、おかげで静かな雰囲気を味わえました。
まずは西明寺(甲良町)。本堂と三重塔が国宝に指定されている。
これらを作ったのは、なんと飛騨の匠だそうだ。これも仏縁でしょうか。
本堂は鎌倉前期の建造。
三重塔は鎌倉後期の建築。
本坊の庭園。
お次は金剛輪寺(愛荘町)。
吊るされたでっかい提灯には、本尊である「聖観音」の文字がある。
明寿院の庭園。湖東三山には、いずれも立派な庭園がある。
紅葉の名残り。
二天門。
大悲閣本堂。鎌倉後期の作と考えられ、国宝に指定されている。
本堂内は内陣・外陣に分けられた、典型的な天台宗様式。
左手の高台には三重塔がある。
そして最後は百済寺(東近江市)。
かつては「一千坊」と言われるほど多くの僧坊があったそうだ。
その威容を評して、ルイス・フロイスは「地上の天国」と記述している。
しかし織田信長の焼き打ちにあい衰退してしまった。今では見る影もない。
伝承によれば百済寺の開基は聖徳太子らしい。そのせいか参道の途中には弥勒菩薩像があった。
「百済寺」という寺号を見ると分かるように、おそらく渡来人系の寺院だったのだろう。
古代の近江は、朝鮮との結びつきが強かったのかもしれない。
仁王門。
湖東三山はすべて天台宗寺院という事もあって、全体的に同じような様式で建てられている。
長い参道を歩き、庭園を眺め、二天門(仁王門)をくぐり本堂へというパターン。
一気に三つも寺を回っていると、どれがどれだか分からなくなってしまいそうだ。
本堂。
ここの庭園は規模が大きい。
展望台まであった。太郎坊山、琵琶湖、ぼんやりしていたけど比叡山までもが一望できる。
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