熊野巡礼紀行 第2回「大馬の清滝」


前回は熊野市大泊町の清滝を紹介したが、今回は大馬神社の清滝。


熊野市の海岸にある「獅子岩」。
海に向かって吠える巨大な獅子のような形は、熊野市のシンボルともいえる。
この獅子岩は、今回向かう大馬神社の狛犬にたとえられている。


大馬(おおま)地区は沿岸部から若干山に入ったところ。
海からそれほど離れていないのに、一気に深い山の中に入ったような雰囲気だ。


杉の巨木が、厳粛な雰囲気をかもし出す。
人の気配がまったく無いので、むしろ怖いと言ってもいい。


薄暗い参道沿いに、岩がゴロゴロしている小川が流れている。
そして上を見ると清滝があった。


参道からだとちょっと見づらい。


本殿脇から、もう少し滝に近づける。


巨岩をいくつも乗り越えるので、くれぐれも注意しよう。


数mほど落ちた水が、巨大な一枚岩の上を滑るように流れている。


滝つぼは無い。


滝の姿自体も独特だが、巨岩に囲まれた空間は神聖なものを感じさせずにはいられない。


これだけの岩が転がり落ちる様子を想像するだけで、恐ろしいものがある。

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